Q.加害者と事故状況の言い分が食い違っているのですが?


A.被害者と加害者とで、交通事故の発生状況が食い違うことがあります。

これは、加害者が保身のために嘘をついている場合もあるのですが、それ以外にも無意識のうちに自分に有利なように記憶されてしまうということもあるようです。このように事故状況の言い分が食い違ってしまうと大変です。相手の保険会社としては、どんなにおかしいと思っていても、自分のお客さんである加害者が嘘をついていると決めることはできません。そのため、病院への治療費の支払いや仕事を休んだ分の休業損害を先に貰うといった対応を取れなくなってしまうこともあります。

 

事故の状況について、どうしても折り合えないのであれば、訴訟により決着する他ありません。警察の捜査記録のうち、取り寄せが可能なものを取り寄せ、内容を分析して、勝訴の見込みを検討して訴訟を行うかどうかを検討する必要があります。そのため、こういう場合はまず弁護士に相談することをお勧めします。